平成二十四年十一月十六日から十八日にかけて、葛城修験二十八宿巡峰修行を執行した。
本宗では昭和五十四年に執行して以来三十三年ぶりの修行となるため、当時を知る先達が少なくなったこともあり道程調査は困難であったが、真言宗犬鳴山七宝龍寺、聖護院門跡各宗派のご協力と、福家俊彦教学部長先導による事前現地調査により無事執行することができた。
当日は、本宗教師二十五名と犬鳴山七宝龍寺から膾谷師始め八名の修験者が参加され、友ヶ島序品窟(第一経塚)から中津川アラレ宿(第七経塚)までの二泊三日を第一行程として修行した。
本宗の参加者は下記の通りである。
修験検校代理 |
正先達 |
座間 光覚 |
岐 阜 |
二回 |
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正大先達 |
福家 俊彦 |
滋 賀 |
初 |
正先達 |
山本 晃浄 |
岐 阜 |
二回 |
正先達 |
小林 慶明 |
滋 賀 |
初 |
正先達 |
墨ア 照明 |
岐 阜 |
初 |
正先達 |
久世 円寿 |
岐 阜 |
初 |
正先達 |
吉開 賢淳 |
福岡一 |
初 |
正先達 |
柳田 暹昭 |
滋 賀 |
初 |
正先達 |
小林 慶吾 |
滋 賀 |
初 |
正先達 |
中原 賢明 |
福岡二 |
初 |
正先達 |
伊矢野慈峰 |
東 京 |
初 |
三僧祇 |
加藤 明信 |
愛知一 |
初 |
三僧祇 |
丸井 隆史 |
香 川 |
初 |
三僧祇 |
飯塚 展祥 |
滋 賀 |
初 |
三僧祇 |
辻村 勝道 |
香 川 |
初 |
三僧祇 |
村上 秀雅 |
福島一 |
初 |
二僧祇 |
村松 幸忍 |
愛知一 |
初 |
二僧祇 |
石田 成真 |
滋 賀 |
初 |
二僧祇 |
小澤 恒正 |
群 馬 |
初 |
二僧祇 |
中村 虚空 |
滋 賀 |
初 |
二僧祇 |
久高 悠照 |
東 京 |
初 |
二僧祇 |
山口 峰隆 |
東 京 |
初 |
二僧祇 |
西坊 信祐 |
滋 賀 |
初 |
一僧祇 |
大西 榮照 |
香 川 |
初 |
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浅村 朋伸 |
滋 賀 |
初 |
平成二十四年十一月十五日(木) 晴れ
翌日の出発に備え、修行者は夕刻に宗務本所へ集合。 座間光覚検校代理から入峰の心得・注意事項などの説明あり。
十一月十六日(金) 晴れ
午前五時起床。 出発準備をし、午前六時に三井寺山内諸堂巡拝、出発。
午前九時、金輪寺(四の宿本尊安置)到着。 御住職よりお持てなしを受ける。
午前十時、加太港到着。 午前十一時の船にて友ヶ島へ向かう。 前日と翌日は天候が悪く、欠航の心配があったが、当日は晴天であり、波も穏やかであった。 潮の干満のため滞在時間が限られており、足早に第一経塚へ向かう。 午後零時半、序品窟(第一経塚)到着。
午後三時半、友ヶ島港出発。 午後四時、特別に阿字ヶ峯行者堂を開扉頂き、勤行。 引き続き淡島神社にて道中安全祈願。
午後五時半、向井家(役行者迎之坊)到着。 像特別拝観、お持てなしを受ける。
午後六時、西念寺(二の宿本尊安置)到着。 勤行後、御住職、壇信徒の皆さんよりお持てなしを受ける。 午後七時宿泊先到着。
十一月十七日(土) 雨
前日とうって変わり雨となる。 午前三時半起床。 午前四時出発。
午前五時半、高仙寺(役行者母公の墓)参拝。 特別に御堂を開扉頂く。 早朝にも関わらず御住職、壇信徒の皆さんよりお持てなしを受ける。
午前八時、飯盛山頂。 このころより特に雨、風が強まる。
午前十時半、大福山(第三経塚)
午後三時、籤法嶽、滝畑音無しの瀧を経て山中渓境谷(第四経塚)到着。
滝畑集落の皆さんよりお持てなしを受ける
午後四時、根来寺到着。 諸堂参拝。
午後五時宿泊先到着。
十一月十八日(日) 曇り
前日ほどではないが、曇りがちの天気となる。
午前三時半起床、午前四時出発。
午前五時半、倉谷山(第五経塚)遥拝。
午前八時、志野峠・松峠(第六経塚)到着。
午前九時半、中津川アラレ宿(第七経塚)到着。
午前十時半、中津川行者堂(葛城潅頂の地)到着。 お世話をされている皆さんにお持てなしを受ける。
午後零時半、前鬼熊野神社、檜木宿を経て粉河寺到着。 諸堂参拝。
午後三時半、神福寺跡(第二経塚)到着。
午後六時半、三井寺到着。 諸堂巡拝。
以 上
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