五月二十四日、吉野蔵王堂御宝前において、大峰奥駈七十五靡順峰修行満行記念吉野採灯大護摩供が厳修された。


　この大護摩供は三年に一度、大峰奥 駈修行の最終行程にあたる前鬼小仲坊から山上ケ岳、吉野までの年に満行記念として、金峯山修験本宗、総本山金峯山寺蔵王堂前特設道場において執り行われる。




　当日は、心配された雨も午後にはすっかり晴れあがり、金峯山修験本宗 管長猊下ご臨席のもと園城寺長吏猊下採灯師により奉修された。
この大護摩供に際し、大峰奥駈修行者を始め、総本山園城寺、地方寺院、三井寺伝燈教会から山伏が集結して、全国各地から添えられた護摩木に込められた所願成就とともに、世界平和、被災地復興を祈願した。

　五月二十一日から二十四日までの四日間、本宗恒例の大峰奥駈七十五靡順峰修行が、座間光覚検校代理の指導の下執行され、全国各地から十七名が参加した。


　本宗では、熊野三山からの南奥駈道を経て吉野までの七十五靡を三ヶ年に分けて抖��しており、本年度は前鬼から弥山、山上ヶ岳を経て吉野までの最終行程であった。


　連日にわたり恵まれた天候のなか、 修行者全員が無事に吉野に到着し、金峯山寺蔵王堂御宝前採灯大護摩供に奉修した。