智証大師の足跡を訪ねて
宗祖智証大師一千二百年記念事業として、去る平成二十六年三月二十九日から三十一日にかけて、智証大師ゆかりの地である九州・五島列島、太宰府を訪れた。
智証大師の足跡を訪ねてと題し、平成二十一年十一月に実施された中国・天台山等巡礼に続くものであり、今回は、智証大師が入唐に際して滞在された九州・太宰府近郊の霊山と入唐求法を無事終えられ帰国の第一歩をしるされた五島列島の柏崎(五島市三井楽町)を十七名の参加者が訪れた。
初日、一行は三井寺を出発し、五島列島に渡るため長崎港に到着したが、あいにくの暴風雨により予定の船を変
更し、夜遅くの福江港到着となった。 その後懇親会が行われた。
二日目は天候に恵まれ、一行は五島市にある本宗寺院宝性院(佐々木真澄住職)を参拝。 その後、智証大師が帰国された三井楽町柏崎に到着。 この地が多くの遣唐使を見送ってきた場所であり、穏やかな日もあれば昨日のような暴風雨であっても、命を賭して唐を目指した先人たちには、ただただ頭が下がる思いである。 その後三井楽教会、遣唐使ふるさと館を見学、午後二時ごろ福江港を出発、長崎港から宿泊地嬉野温泉を目指す。
最終日は石橋弘勝師(福岡第三)ほか九州地区本宗教師の案内により、宝満山竈門神社、六所宝塔跡、太宰府天満宮、原八坊跡、四王寺山を巡拝、見学した。 その後博多駅から帰山した。
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