平成十六年三月十六日、三河新四国第一番総持寺巡拝団は、中村謙秀引率の三十余名の信徒共々、観光バスにて午前八時当寺出発。 豊川稲荷まで巡拝し、四月八日は豊川から碧南まで参って八十八ケ所巡りを無事結願した。
当霊場は江戸時代に開創された古い札所であったが、戦災にあって、札所を改めて再興したのが、今年で四十周年に当ります。 これを記念して、全札所では総開帳が行われ、善の綱が張られ、納経帳には特別記念宝印が授るとあって、毎日善男善女の参詣で大賑いを呈している。 特に第一番札所とあって、納経帳、地図等々求める人が早朝より参詣に訪れます。
三河と申せば、愛知の観光のメッカ。 海あり、山あり、史跡や温泉も有ります。 そこに散らばる八十八ケ所の札所を訪れると云う日帰りコース、信仰と観光を兼ねた行楽の穴場として近年益々県内外の人気が高まってきた。
第一番、流汗不動総持寺を振出しに、三河三弘法、豊田の庚申さん、紅葉の猿投山、花の岡崎は家康公ゆかりの大樹寺、豊川稲荷を経て、国定公園三河湾の蒲郡へ、ガン封じ寺西浦無量寺、三ケ根山を望み乍ら、幡豆中風除けカボチャ寺を経て、西尾の二ケ寺を参り、碧南の毘沙門天等々の古寺巡りの絶好の観光コース。 岡崎観光バス募集の団体は全て知立駅出発、一番総持寺から順次参詣し、三月四日大型バス四台、三月十四日も四台、四月四日五台、四月十四日四台、五月四日五台、十四日四台と団参が続き、その他名古屋を始め各地より大型バスが乗り入れられ、すでに三十余台。 六月八〜九日には二台のバスが一泊二日で全霊場の巡拝を行った。
特に定年後の方々が、御夫妻や、友達共々自家用車で連日参詣され、三河路を廻る約三百キロのコースは、鈴の音と共に、同行二人の白装束の善男善女でこの春から夏にかけて大いなる賑を呈している。
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