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活動報告

宗報 第276号
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地方たより 東日本大震災一周忌を迎えて 宗報 第276号
日時:平成24年3月11日  

 一周忌を迎えた十一日には、被災地をはじめ各地でも慰霊や復興祈願の法要が行われた。


福島第二宗務支所 常法院
福島県相馬市の常法院(渡部宥玄住職)では、三月十一日午前十時より「聖観世音菩薩像建立開眼法要並びに震災犠牲者一周忌慰霊法要」が営まれた。

東日本大震災により被災された常法院の渡部顕教副住職が「多くの人々が犠牲となった震災の教訓を後世に語り継がなくてはならない」と、同寺境内に高さ約二・一メートルの聖観世音菩薩像を建立し、十一日に開眼法要が行われた。

震災時は常法院にも津波が押し寄せ、床まで浸水したが、その津波の高さを示すため、浸水した床の高さに合わせて土台を築いた。

開眼法要後、東日本大震災一周忌慰霊法要を執り行い、宗内教師、地元の方々と共に犠牲者のご冥福をお祈りした。

差 定
大導師 天王院 祖英
善光院 玄明
経 頭 常法院 顕教
法 螺 泉覚寺 祐覚
伽 陀 善光院 淳明
  天王院 秀光

福島第二宗務支所 天王院
同日の午後からは、同市の天王院(冨澤祖英住職)においても大震災一周忌の供養法要が奉修された。

天王院では、昨年八月に天台寺門仏教青年会によって、管長猊下のご親修を仰ぎ、本堂前に供養塔を建立し、慰霊法要が行われたところで、法要では、震災発生時刻の午後二時四十六分、津波が押し寄せた海岸に追悼のサイレンが鳴り響くなか、供養塔前において参集された地元の方々とともに一分間の黙祷が捧げられ、物故者の冥福を祈った。
その後、本堂において復興祈願の法要が奉修された。


福岡県第三宗務支所 福楽寺
福岡県八女市の福楽寺(石橋弘勝住職)では、三月十一日、麻生神社キャンプ場を道場として「星野池の山採燈大護摩供」を執り行った。

美しい自然と豊かな大地に囲まれた八女市星野村は、昔時より山伏・修験道の修行の場(霊地)として大切にされ、今日でも不動明王護摩焚場跡、拝みの松(女人禁制跡)など山伏・修験道に関する遺跡が伝えられている。

 同寺では毎年三月の第二日曜日に春季大祭を行っているが、今年は東日本大震災から一周忌と重なり、復興を願う方々から多くの護摩木が寄せられた。

法要は午前十一時より宝満山修験道統管である九州別院・本行院の藤野賢隆住職が採燈師となり、修験三派合同による採燈大護摩供が厳修された。
当日は、地元はもとより各地から多数の参拝者が集まり、大震災の犠牲者の慰霊と被災地の早期復興を祈願した。

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