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活動報告

宗報 第247号
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本山たより 智証大師入唐求法
一千百五十年記念大法会
宗報 第247号
日時:平成16年10月24日〜11月14日  

世界平和祈願法要・武藤順九「風の環/PAX2005」 除幕式並びに祖大師報恩百種百味法要厳修さる

総本山園城寺において、十月二十四日(日)、十一月十四日(日)の両日、智証大師が入唐求法の旅に出られて一千百五十年を経過したことを記念して、世界平和祈願法要並びに祖大師報恩百種百味法要が盛大に執り行われた。

彫刻家・武藤順九氏制作の「風の環/PAX2005」は、除幕後一年間国宝金堂前に設置された後、釈尊が覚悟されたインドブッダガヤに移設され、永久に展示されることになっている。

また、百種百味法要では、全国の宗務支所より百十余品にのぼる特産品、銘菓等のお供えがあり、金堂へと続く参道には善男善女による伝供者の長い列が参詣者の注目を浴びていた。

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地方たより 天台三山声明公演開催 宗報 第247号
日時:平成16年11月28日  

平成十六年十一月二十八日、大津市主催による大津市古都指定記念公演「聲明」が開催された。

この公演は、大津市が全国で十番目の古都指定を受けたのを記念して行われたもので、大津市に所在する天台の三本山、延暦寺、西教寺、園城寺が出演し、それぞれ伝承されてきた特色ある声明を披露した。

天台三本山が一堂に会して声明が紹介されるのは初めてのことで、西教寺貫首猊下や延暦寺執行様をはじめ大ホールをうめた約千人の聴衆は、美しい声明の調べを堪能し、大津京遷都以来の悠久の歴史を誇る大津市にふさわしい催しとなった。

園城寺の公演では、長吏猊下、村上法照園城寺執事長が見守るなか、出仕者十九名は一同緊張の面持ちで臨み、仏讃など七曲を披露、無事に四十分の公演を終えた。

尚、出演者は以下の通り

水観寺 福家英明 日光院 秋田幸輝
法明院 滋野敬淳 妙厳院 梅村敏明
寄妙院 堀本俊浄 本明院 大井幸明
清来寺 武田俊英 行弘寺 川合弘曜
大善院 金子嘉純 円陵寺 中原賢明
近松寺 福家俊彦 龍石寺 奥村快運
龍泉院 福家紀明 世尊寺 加藤明信
善法院 滋野敬宣 龍樹院 尾関弘憲
弥勒寺 久世円寿 金倉寺 徒弟中尾圓純
福楽寺 石橋弘勝    
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天台・智証両大師講奉修 宗報 第247号
日時:平成16年11月24日  

昨秋十一月二十四日、微妙寺において寺門宗主催により、天台・智証両大師講が管長猊下の御導師のもと、寺門宗内局、総本山園城寺一山住職の出仕で厳かに奉修された。


中村謙秀大僧正、萩原芳定権大僧正が天台大師、智証大師の祭文を奉読し、両大師の御遺徳を讃えた。

差 定
大導師 天台寺門宗管長
  総本山園城寺長吏
  大僧正 福家 俊明猊下
大僧正 福家英明
大僧正 滋野敬淳
祭文大僧正 中村謙秀
〃権大僧正 萩原芳定
讃頭僧正 福家俊彦
権僧正 座間光覚
霊具加持権僧正 福家紀明
〃大僧都 滋野敬宣
鐃師大僧都 久世円寿
師権大僧都 梅村敏明
少僧都 川合弘曜
少僧都 柳田暹昭
少僧都 小林慶吾
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地方たより 大乗院本堂落慶法要 宗報 第247号
日時:平成16年11月7日  

昨秋十一月七日、雲ひとつない紺碧の空のもと、小田原市の峰樹山大乗院において、本堂落慶法要が営まれた。

境内は五色幕、紫幕、天幕、堂内には奉祝の生花、紅白餅等のお供え物の荘厳の内にも、華やかさにつつまれ、二百五十名をこえる檀信徒の参詣を得て、総本山園城寺より大導師様として福家俊明長吏猊下をお迎えいたしました。

午前十一時、滋賀よりご来山いただいた山伏の吹き鳴らす法螺を先頭に、長吏猊下、大乗院・役住職、式衆十名が入堂し、本堂落慶法要が厳修された。

大導師が着座され、鐃打ち鳴らされると、堂内は一瞬静まりかえった。
伽陀が唱えられる中、お導師様によりご本尊不動明王が開眼された。

次いで唄、散華、供養文、表白と続き、魅力ある二名の女性による創作舞踊「玄有」の奉納の後、経段、後唄、回向と法要は厳修された。
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引続き式典に入り、管長猊下より役淳光住職に権僧正の昇級辞令が親授され、本堂新築建設関係者、檀信徒特別志納者の方々への感謝状と記念品が贈呈された。
また、本堂向拝に院号額を彫刻された伊勢の清水達夫氏には、役住職から感謝状と記念品が贈呈された。

本堂落慶を祝し、長吏猊下よりご挨拶を賜りました。
ご来賓の新宮山彦ぐるーぷ玉岡憲明代表代理として山上皓一郎氏、檀信徒総代小山照子氏よりも心温まるご挨拶を戴きました。
最後に役住職の謝辞があって、落慶法要式典は滞りなく奉修された。

さらに、本堂前に新宮山彦ぐるーぷの方々が、はるばる和歌山から運ばれた由緒ある「荘川桜」を、長吏猊下のお手植えにより記念植樹式が行われた。
境内には四張りのテントが用意され、地元「ふくざわ保育園」の先生方により「八重桐姫太鼓」が賑やかに披露されるなか祝宴は続いた。

大乗院は役行者の一族で、慧心法役により八世紀初頭に創建され、天正十九年、時の城主北条の嫡子、政忠(宗傳)を養子に迎えて再建され、今日に至っております。

本堂は五間×五間半、客殿は三間×十間、銅板葺、総檜造りという純木造建築技法により、三年の歳月を費やし、本日めでたく竣工し、落慶法要は円成した。
(権少僧都木村真良記)

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