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活動報告

宗報 第294号
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中国天台山
国清寺允観住持、園城寺表敬訪問
宗報 第294号
日時:平成28年7月1日  

  天台山国清寺の允観住持はじめ従僧四名を含む総勢八名が去る七月一日、三井寺を表敬訪問され、光浄院客殿において長吏猊下はじめ村上法照宗務総長らと懇談された。
 席上、一昨年に住持に就任された允観住持に長吏猊下、村上宗務総長よりお祝いの品が贈呈された。
 天台山国清寺は、六世紀に天台大師によって中国浙江省に創建された天台宗発祥の古刹である。智証大師も滞在した法縁の深い寺院で、一九九九年に智証大師一千百年大遠忌を記念して国清寺境内に顕彰碑「円珍亭」を建立している。允観住持からは、当時の宗務総長として顕彰碑建立に奔走された故・小林慶存師の思い出が披露された。
 その後、初めての三井寺訪問となる一行は、福家執事長の案内で、諸堂を巡拝され、金堂では法楽が捧げられた。
 昼食では精進料理を食べられるなど和やかに歓談の時が過ぎ、両山の友好を深める有り難い機会となった。


第五十一回教師講習会開講 宗報 第294号
日時:平成28年8月20日〜26日  

 八月二十日より二十六日までの一週間、宗務本所において教師講習会が開講された。講習会では二十一名の受講者が寺門宗教師として修得しておかなければならない法華懺法、例時作法、修験作法、声明(伽陀・回向)等に真剣に取り組んでいた。
 本年は受講者の希望を取り入れ開講時期を八月後半に移して行われ、例年より多くの受講生の参加となった。
 今回は十三名の初受講者があり、例年、年齢も地方も異なる教師同士の交流がこの教師講習会を通じて始まり、親睦を深める良い機会となっている。
 屋外で行われた修験作法においては、猛暑の中、法弓作法などの諸作法指導が行われ、講師からの説明に対し熱心に耳を傾けていた。
 各受講生とも地方では経験することのない本山行事を一山住職とともに行うことで、より一層身の引き締まる講習会となった。

教師講習会受講者

回数 職級 氏名 所属支所
権大僧都 福家 俊孝 滋 賀
二・五 大律師 ※秋田 尚紀 愛知二
二・五 権律師 角田 明照 滋 賀
二・五 準教師 清水 光俊 本 直
二・五 準教師 加藤 寛喬 岐 阜
権律師 田代 智永 宮 城
準教師 長岡 妙幸 福岡一
一・五 権律師 ※毛利 妙経 岡 山
権少僧都 三井田妙久 滋 賀
律師 久世 圓孔 岐 阜
権律師 田中 悉應 滋 賀
準教師 赤木 卓圓 滋 賀
準教師 高田 光醇 香 川
準教師 長井 実明 愛 媛
準教師 武田 妙春 山 梨
準教師 武田 法文 山 梨
準教師 白岩 俊紀 福島三
準教師 椎木 敬堯 福岡一
準教師 今野 淳祐 福岡一
0・五 準教師 ※岡  一行 東 京
0・五 準教師 ※仲谷 厚善 東 京
※半期のみ受講


本山だより 国立文楽劇場 『聲明』公演を開催 宗報 第294号
日時:平成28年9月10日  

 九月十日、大阪市の国立文楽劇場において第二十二回特別企画公演として『聲明』が開催された。本宗からは曼荼羅供で用いられる三井流声明から全十曲が奉唱された。
  午後二時に開演された会場では、最初に福家俊彦教学部長による挨拶と解説が行なわれ、小馬崎達也氏の遍鐘の音を合図に十八名の讃衆が入場、舞台に着座の後、四智讃にはじまり仏讃、大讃など三井流の特色がもっとも表現された声明曲が、七百名をこえる聴衆で埋まった満席の会場に響き渡った。

次 第
先、入道場 奏楽
次、序   
次、四智讃
次、供養文  
次、唱 礼 胎蔵界
次、九方便 四段
次、大 讃  
次、仏 讃  
次、百八讃  
次、百字讃  
次、普賢讃  
次、短四智  
次、九方便 回向段
次、鐃   
次、出道場 奏楽

差 定
奉 行  善法院 福家 俊彦
鐃・磬 龍泉院 福家 紀明
法明院 滋野 敬宣
讃 頭 弥勒寺 久世 圓寿
  日光院 秋田 幸輝
  妙厳院 梅村 敏明
  覚勝院 小林 慶吾
讃 助 行弘寺 川合 弘曜
  世尊寺 加藤 明信
  教輪坊 柳田 暹昭
  圓陵寺 中原 賢明
  金倉寺 村上 哲済
  神通院 飯塚 展祥
    久高 悠照
  明星院 高山 正淳
  地蔵寺 大西 榮照
  大宝坊 中村 虚空
    飯塚 龍慶
  大覚坊 西坊 信祐
奏 楽   小馬崎達也


本山だより 天台三本山による声明公演 宗報 第294号
日時:平成28年10月14日  

 十月十四日、天台真盛宗の総本山西教寺において「仲秋の名月と天台声明の響き」が開催された。
 来賓として福家英明長吏猊下、福家俊彦執事長の臨席のもと、本宗からは長声職二名を加えた本山衆十名により四智讃、胎蔵界唱礼、仏讃、百八讃、短四智讃が奉唱された。
 この催しは、比叡山延暦寺、西教寺、三井寺という天台三派の総本山が大津市に集まっていることから「日本天台三総本山」を全国にアピールし、大津市の観光振興に役立てようと始められたもので、三年目を迎えた今年は、西教寺本堂において午後六時三十分から三総本山による声明が順次披露され、堂内につめかけた聴衆は、それぞれ特色の異なった荘重な声明に静かに耳を傾けていた。

竜泉院 福家 紀明 
法明院 滋野 敬宣 
弥勒寺 久世 圓寿 
妙厳院 梅村 敏明 
覚勝院 小林 慶吾 
行弘寺 川合 弘曜 
教輪坊 柳田 暹昭 
教輪坊 久高 悠照 
大覚坊 西坊 信祐 
大宝坊 中村 虚空 


仏青だより 第二十三回
天台寺門仏教青年会総会が開催
宗報 第294号
日時:平成28年9月17日  

 九月十七日、宮城県名取市の本寿院(丹野秀訓住職)において第二十三回天台寺門仏教青年会総会が開催された。
 来賓には、福家英明長吏猊下、村上法照宗務総長、福家俊彦園城寺執事長を迎え、全国各地より十七名の会員、賛助会員が集った。
 総会議事では、平成二十七年度事業報告並びに決算が議決された。
 次に、任期満了に伴う役員改選が行なわれ、新会長に斎藤龍真師、副会長には加納暁明師、川合弘曜師が、それぞれ新たに選任された。
 引き続き、平成二十八年度事業計画並びに予算案が上程された。事業計画では、総本山の御忌会における会員による法要準備並びに出仕、声明研修会の開催等をはじめ昨年来、秋田前会長のもとで実施されてきた地方寺院へ会員を派遣し、法要や準備をお手伝いすることによって会員各自の研鑽の機会とする取り組みについて、今後も継続し、いつ声がかかっても対応できるよう要望された。
 また、斎藤新会長からは、会員の減少が指摘され、新たな会員獲得のためいっそうの勧誘をはかる活動の強化に取り組む決意が述べられた。
 総会終了後は、震災後に再建された亘理町の成就院(菊地英明住職)、同町の大行院(藤本俊明住職)を参拝し、長吏猊下お導師のもと法楽が行なわれた。翌日は、あいにくの雨模様であったが、大崎八幡宮を参拝の後、解散となった。


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