十月十四日、天台真盛宗の総本山西教寺において「仲秋の名月と天台声明の響き」が開催された。
来賓として福家英明長吏猊下、福家俊彦執事長の臨席のもと、本宗からは長声職二名を加えた本山衆十名により四智讃、胎蔵界唱礼、仏讃、百八讃、短四智讃が奉唱された。
この催しは、比叡山延暦寺、西教寺、三井寺という天台三派の総本山が大津市に集まっていることから「日本天台三総本山」を全国にアピールし、大津市の観光振興に役立てようと始められたもので、三年目を迎えた今年は、西教寺本堂において午後六時三十分から三総本山による声明が順次披露され、堂内につめかけた聴衆は、それぞれ特色の異なった荘重な声明に静かに耳を傾けていた。
竜泉院 福家 紀明
法明院 滋野 敬宣
弥勒寺 久世 圓寿
妙厳院 梅村 敏明
覚勝院 小林 慶吾
行弘寺 川合 弘曜
教輪坊 柳田 暹昭
教輪坊 久高 悠照
大覚坊 西坊 信祐
大宝坊 中村 虚空 |