八月四日より十日までの一週間、宗 務本所において教師講習会が開講され た。 講習会では十九名の受講者と五名 の聴講生が寺門宗教師として修得して おかなければならない法華懺法、例時 作法、修験作法、声明(伽陀・回向) 等に真剣に取り組んでいた。
本年は六名の初受講者があり、例年、年齢も地方も異なる教師同士の交流がこの教師講習会を通じて始まり、親睦を深める良い機会となっている。
講習生は毎月五日に総本山園城寺金堂で奉修される弥勒講に出仕し、福家英明園城寺長臈を御導師に一山住職と共に法要を行った。 翌六日には観音堂において原爆犠牲者追善法要並びに世界平和祈願法要にも随喜した。
また、屋外で行われた修験作法においては、猛暑の中、法弓作法などの諸作法指導が行われ、講師からの説明に対し熱心に耳を傾けていた。
各受講生とも地方では経験することのない本山行事を一山住職とともに行うことで、より一層身の引き締まる講習会となった。
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