日本国憲法の改変に反対する声明
戦後我が国はその荒廃から立ち直り、目覚ましい発展を遂げてきました。
その発展の根底には、平和主義に貫かれた日本国憲法の存在があり、その理念は、今後の我が国の将来にとっても大きな礎となるものであります。
ところが、今国会において、国民投票法案が強行採決されたことにより、にわかに憲法改変が現実味を帯びてきました。まさに憲法第9条が規定する「戦争が出来ない国」から「戦争が出来る国」へ、いわば戦前の旧体制に戻るような危険性さえ膨らんでおります。
憲法施行60周年を迎えた今こそ、日本の平和憲法を誇りとし、過去に日本が犯した過ちを繰り返す可能性のある一連の動きを、見過ごすことは出来ません。
私たち天台寺門宗は、如何なる戦争も認めず日本の未来のために現在進行しつつある日本国憲法の改変に強く反対します。
平成十九年六月二十四日
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