五月二十九日、澄み渡った晴天の下、総本山園城寺金堂において天台寺門宗立宗一千百五十年慶讃大法要・庭儀大曼荼羅供が福家英明管長猊下大導師のもと執行された。讃衆による荘重な三井声明が堂内に響き渡る中、三井古流煎茶道による献茶も行われ宗祖大師の遺徳を偲んだ。法要には、天台真盛宗管長猊下を始め各界から多数のご来賓が参列され、宗祖大師に報謝の意を示された。
　五月二十一日から二十二日にかけて大峯奥駈修行が執行された。本年は熊野三山から玉置山まで二十六名が修行を終えた。
　第五十一回夏期教師講習会を八月二十日から一週間開催する。今年は、例年と異なり八月後半の開催となるので注意されたい。八月前半では参加の難しかった方は、是非とも参加いただきたい。

平成二十八年五月二十九日、天台寺門宗立宗一千百五十年慶讃法要が、総本山園城寺において庭儀大曼荼羅供により奉修されました。
　当日は心配されていた天候にも恵まれ、晴れ渡る青空の下、午前十時五十分に大導師管長猊下は十五名の讃衆を率いて唐院潅頂堂を出発されました。白砂を敷きつめた道中は、多くの参拝客であふれ、師による四が山内に響き渡る中、散華を行いながら金堂へ進まれました。
　法要は「三井の晩鐘」の法楽鐘を合図に伽陀が始まり、続いて三井古流煎茶道による本尊弥勒仏、金色不動明王、智証大師の各三処へ献茶が行われました。その後、金堂内の静寂を打ち破るかの如く、讃頭による供養文が始まり、怒り節と称される三井声明が金堂内に響き渡りました。そして、胎蔵界唱礼が始まると、ご来賓の方々の焼香が行われました。
　そして、大導師下礼盤の後、本宗を代表して村上法照宗務総長がご来賓の皆様へご挨拶をされ、その中で「この法要を機に、智証大師の「済世利人」のみ教えを現代の人々に伝え、生かしていくことを使命とし、仏国土のように平和で平等な世界の実現に向け努めて参ります」と力強い決意を述べられました。
　その後ご来賓を代表として天台真盛宗・西村冏紹管長猊下、天台宗・木ノ下寂俊宗務総長、武村正義氏からご祝辞を賜り、次に本宗を代表して金子嘉純宗議会議長が祝辞を述べられ、三井晩鐘二打を以って滞りなく法要の終了を迎えました。

午後二時からは、場所を大津プリンスホテルに移し、祝賀会が盛大に開催されました。
まず、福家英明管長猊下からご挨拶があり、続いてご来賓を代表して、青蓮院御門主猊下、石山寺御山主猊下、延暦寺副執行様からご祝辞を賜りました。
　引き続き、管長猊下をはじめ、各界のご来賓の方々による鏡開きが行われ、出席者の皆様のかけ声のもと、樽酒三つが開かれました。
　その後、園城寺信徒総代である石丸正運様の乾杯のご発声により、祝宴となりました。
　披露宴の途中では、小馬崎達也氏による演奏が行われ、祝賀会がより華やかなものとなりました。　終始和やかな雰囲気のなか、園城寺執事長謝辞ののち、祝宴はお開きとなりました。

主なご来賓は次のとおり（順不同）
天台真盛宗管長 西村　冏紹　猊下
三千院門跡門主 堀澤　祖門　猊下
青蓮院門跡門主 東伏見慈晃　猊下
四天王寺管長 森田　俊朗　猊下
浄土宗西山禅林寺派管長　中西　玄礼　猊下
金峯山修験本宗管領 五條　良知　猊下
天台宗宗務総長 木ノ下寂俊　様
天台真盛宗宗務総長 喚阿　宏道　様
孝道教団第三世統理 岡野　正純　様
延暦寺副執行 水尾　寂芳　様
興福寺貫首 多川　俊映　様
石山寺座主 鷲尾　遍隆　様
那智山青岸渡寺 高木　亮享　様
聖護院門跡執事長 中村　覚祐　様
念法真教総務部長 一宮　良範　様
元衆議院議員 武村　正義　様
衆議院議員 川端　達夫　様
参議院議員 二之湯武史　様
滋賀県議会議員 佐藤　健司　様
滋賀県議会議員 目片　信悟　様
大津市議会議員 八田　憲児　様
大津市議会議員 谷　　祐治　様
大津市議会議員 草野　聖地　様
園城寺信徒総代 石丸　正運　様
画　　家 山尾　　才　様
画　　家 馬場　良治　様
作　　家 横山　高治　様
神戸大学名誉教授 百橋　明穂　様
同志社大学教授 井上　一稔　様
広島大学教授 安嶋　紀昭　様
白沙村荘 橋本　　妙　様